マテハン機器は高価は思い込み?低価格で購入できる機器もあります

倉庫で働く作業スタッフ

近年、物流拠点では人手不足が深刻化しています。この影響で、これまで以上に業務を効率的に進めることが求められるようになりました。

多くの物流拠点で、業務の効率化に大きく貢献しているのは「マテハン機器」と総称される機器です。マテハン機器というと、一般的にコンベヤやクレーン、昇降機など、全自動の機器を思い浮かべる方がほとんどです。最近では、ロボットもまたマテハン機器に含められるようになりました。

いずれにしてもマテハン機器とは、導入に高額な費用がかかるもの。多くの経営者には、そのような先入観があります。確かに、上記に挙げたコンベヤやクレーン、昇降機などの全自動のマテハン機器、そしてロボットは、導入費用が高額です。しかしながらマテハン機器の中には、比較的手頃な価格で販売されている製品もあります。使い方次第では、全自動の機器に負けないくらい業務の効率アップに貢献してくれるでしょう。

低価格で手に入るマテハン機器の一例

ここからは、比較的低価格で販売されているマテハン機器の一部をご紹介します。効率化を図りたい業務がある場合、活用できる機器がないかチェックしてみることをおすすめします。

・リフトテーブル
主に、荷物の積み下ろしの際に利用されます。テーブルの上に荷物を載せることで、簡単に荷物を移動できる機器です。それだけではなく、テーブルの高さを変更できるので、重量がある荷物を別のテーブルへと移す際、多くの人手を必要としません。テーブルの上げ下げは、ペダルの踏み込みによって行います。このため、女性でも使いやすくなっています。

・スキッドリフト
リフトテーブルと同様、荷物の積み下ろしに利用されます。リフトテーブルと異なるのは、より大量の荷物を積載できる点です。このため、テーブルからトラックへ、多くの荷物を運搬する際に使われることが多いです。リフトテーブルと同様、ペダルで荷物の昇降を行います。

・ドラム缶キャッチャー
ドラム缶の運搬に利用されます。機器にドラム缶を掴むための爪がついていて、そこにドラム缶を挟み込む形で使います。ドラム缶キャッチャーを使用することで、これまでは複数人で運ばなければならなかったドラム缶を、1人で運搬できるようになります。

・作業椅子
文字通り、椅子として使用します。例えば一ヵ所に留まり、低い姿勢で作業をする時などに活用されます。引き出しがついているので、作業に必要な道具を収納することが可能です。

上記で例に挙げて紹介したリフトテーブル、スキッドリフト、ドラム缶キャッチャー、作業椅子に共通しているのは、作業を自動化するのではなく、人の作業をサポートする形で使用するという点です。これまで複数人で対応していた作業を、1人で行えるようになるので、全自動のマテハン機器と同様、作業効率アップの効果を見込めます。