業務用トラックのよくあるトラブルの理由と対策

業務で使用する道具は、どのようなものであっても故障せず高パフォーマンスを維持し続けてほしいものです。しかし実際は、すべてのものは劣化していきます。適切なメンテナンスをしなければ損耗し、壊れてしまうこともあります。

破損したらすぐに買い換えられるようなものばかりならばよいですが、たとえば運送業で使うトラックは、壊れたからと言ってすぐに買い替えができるようなものではありません。

トラックのトラブルはメンテナンスで予防できるものがほとんどです。トラブルの原因と対策を学びましょう。

燃費の悪化

経年劣化によるエンジンのパワー減少が主な原因です。そのほかにも、エンジン内が汚れていたり、オイルラインにつまりが発生したりするとエンジンのパワーが落ち、燃費が悪化します。
燃費が悪化するとより多くの燃料を必要とするため、燃料代が多くかかります。すると会社の財政を圧迫するだけではなく、地球環境にも悪影響を及ぼします。省エネルギーの観点や化石燃料の保持という観点からみても、燃費が落ちることは何としてでも避けたい事態です。

経年劣化によるパワー減少は避けられるものではありませんが、エンジンルーム内部の汚れやオイルラインのつまりは専門の機械を使用、または業者に依頼することで洗浄が可能です。エンジンルーム内部の洗浄には整備士の資格と知識が必要となります。

オーバーヒート

なんらかの理由からエンジンを冷やすことができなくなると、オーバーヒートを起こして停止してしまいます。この状態のエンジンは高温であることはもちろん、可燃性のガソリンが近くにあるり、爆発などの危険があります。

オーバーヒートを起こした場合は速やかに安全な場所に車を停車させましょう。エンジンを冷まし、原因を探る必要があります。

オーバーヒートが起こる原因のひとつに、ラジエーターの故障があります。ラジエーターは熱交換器といい、エンジンを冷やすという大切な役目を持っています。もしこのパーツが故障した場合は、コーヨーラドのようなラジエーターの専門業者からパーツを取り寄せ、対応をしましょう。オーダーメイドにも対応しているため、他の業者ではパーツがない場合でも対応可能です。

エンジンブロー

エンジンブローはエンジンの故障全般を指します。「ブロー」には爆発などの意味があり、エンジンに深刻なダメージが入ったことを示します。エンジンから異音や異臭がする、排気ガスが白くなるなどの症状が出た場合、エンジンブローが起こりかかっている可能性があります。

もっとも簡単なエンジンブロー対策は、定期的にエンジンオイルを交換することです。エンジンオイルは潤滑油の役割を果たしており、これは劣化すると潤滑油としての役割を果たせず、パーツが損耗していきます。

トラックが故障すると、最悪の場合は人命にかかわる事態を引き起こします。そうならないためにも普段のメンテナンスが重要です。よくあるトラブルについて学び、適切な対策をとり予防を欠かさないようにしましょう。