情報社会の現代における「メンタルヘルス」の考え方

「メンタルヘルス」という言葉は、近年の日本人にとって身近な言葉になりました。これは「心の健康」と言い換えることができます。ただ、「心の健康」と言われても漠然として本当の理解が難しいのも確かです。

「体の健康」に置き換えて考えてみると理解しやすいです。例えば、体の調子が悪い時にはそれに伴った「症状」が出ます。
発熱や下痢、関節の痛みなど、体温の数字や痛いという確かな感覚で自分で調子を推測しやすいです。

しかし、「心」が不調をきたしたとき、どんな「症状」が出ているのかは自分では判断しにくいのではないでしょうか?ストレスがたまっている気がする、なんだか眠れない、よく分からないけど不安感を感じる等、誰でも抱えていそうな悩みですが、これこそが「心の健康」が損なわれ始めているサインなのです。このサインを感じたら、周囲の家族や友人に相談したり、専門医師にかかることも「心の健康」の回復に繋がります。

「心の健康」を損なう大きな要因として「ストレス」が関係していますが、「ストレス」というものが目に見えないので、「心の健康」が損なわれてから気づくことが多く、その予防が課題です。近年、この「心の健康」について国も政策として動いており、労働者安全衛生法の改正により、2015年12月から会社による社員の「ストレスチェックが義務化」されますが、潜在的なストレスに早期に気づく契機になりそうです。